５．経穴経絡から神経細胞刺激へ

　身体の中には約360箇の経穴があると言われている。これまでの自己自然治癒の体験と研修を通して言えることは、私たちの身体自体が持っている健康快復作用の基本としてのステップである体質改善や傷害部分の自己治療のために、経穴や経路のサイン（未覚刺激）を活用することにより、神経細胞へのサイン（自覚刺激）に変換し感じ取ることができるものであると考えられる。経穴や経路のサインを、神経細胞サインに変換するとは、果たして具体的にどのようなことなのか？・・・（中略）

　健康快復サインは、経穴経路の他に、視覚や臭覚、味覚、聴覚や触覚などにおいても感じることができる。例えば、視覚で感じ取るものとしては、じんま疹やアトピー性皮膚炎のように肌が赤くなるものや水虫のようなものもある。また、茶色いあざが身体の一部の上皮に現れるとか、爪の一部が黒くなるとか、そのほか多種にわたり皮膚や爪、髪の毛や体毛に、色や艶、または形の変化となって現われてくる。

　身体が惹起する健康快復サインを五感で感じ、自己治癒として、自創健康法に活用することは、決して難しいことではない。個人差もあるが、いずれにしても、ほんの数日間訓練するだけで、ある程度可能となることは間違いのないものと言えよう。

　月刊「自然治癒力No.159」（定価300円）より

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